【はじめに】「まだ返済中」って、不安じゃないの?

彼にお金を立て替えてから、しばらく経ちました。でも実は、まだ返済は完了していません。
「貸す」と決めたとき、覚悟はしたつもりだったけど、やっぱり最初のうちはソワソワしていました。
これって本当に返ってくるのかな?
なんとなく聞きづらいし、口に出すのも気を遣うし、ずっと気にしてる自分にもモヤモヤして。
でも今は、当時の自分よりずっと落ち着いています。
もちろん「完済されたわけじゃないし、状況は変わってない」と言われればその通りなんですが、「気持ちの面では、だいぶ楽になった」のが正直なところ。
今回は、まだ返済中の私が、どうやって気持ちを落ち着かせてきたのか、どんなときに不安になって、どんなふうに整理してきたのかを、正直に書いてみようと思います。
思ったよりゆっくり進む「返済」という現実
「稼いだら、利子付きで返してね〜」なんて、軽いノリで話してはいたものの、実際に返済が始まってみると——
思っていた以上に、スローペースです。
もちろん、今の彼の収入や生活費の状況を考えると、「無理して返して」とは言えないし、私自身もそこまで焦っているわけではありません。
実際のところ、返済は数ヶ月に一度、金額を渡してくれるという形。
そのたびに家計簿アプリに記録して、「今どれくらいかな?」と確認しています。
少しずつではあるけれど、誠実に返してくれているのは分かるし、しばらく返せない時には「今はちょっと難しいかも」と素直に言ってくれます。
そんなやりとりの中で、「貸したことを責めるような言い方はしないでおこう」と、私は心に決めました。
私が「立て替える」と決めたのは、自分の意思。
気持ちが揺らぎそうになるときも、「これは自分で選んだことなんだ」と思い返すようにしています。
“信じる”って、こういうことかもしれない
結婚してからは、借金の返済について「忘れられたらどうしよう」や「うやむやになったら…」と不安に思ったことは、実は一度もありません。
彼は今の状況の中で、できる範囲でちゃんと返してくれているし、返せないときには「今はちょっと難しいかも」と素直に伝えてくれます。
そうしたやりとりを重ねる中で、私は「返してもらえるかどうか」よりも、“自分が納得して貸した”という事実の方を大事にしようと思うようになりました。
もちろん、返済ペースが想定よりもゆっくりだなと感じることはあります。
でもそれは、「私が急いでほしいから」ではなく、時々ふと、自分の中のモヤモヤに目がいく瞬間があるだけ。
そんな時は、「これは私が自分の意思で決めたことなんだ」と、改めて思い出すようにしています。
信じるって、“相手を信じる”ことだけじゃなく、“その選択をした自分を信じる”ことでもあるんだな。
そう実感できるようになったのは、結婚して、少し時間が経った今だからこそかもしれません。
「正解かは分からない。でも、貸してよかったと思ってる」

「お金を貸す」って、世間的には慎重になるべきことだと思います。
ましてや、結婚前の恋人に…となると、「やめておいた方がいいよ」と言われるのも、よく分かります。
でも私は、彼の姿勢や状況を見たうえで、「自分が貸したいと思えるかどうか」で決めました。
それが正解だったかは、今でも分かりません。
ただひとつ言えるのは、「貸してよかった」と今の私は思っているということ。
理由は、彼がその後も誠実に向き合ってくれているから。
少しずつでも、ちゃんと返してくれているし、返せないときは素直に伝えてくれる。
そして、お金の話も含めてちゃんと話し合える関係が築けていると思えるからです。
「正しいかどうか」ではなく、「自分がどうしたいか」で選んだこと。
そこに、自分なりの納得があれば、それでいいのかなと思っています。
【まとめ】大事なのは「納得して決めたかどうか」
「お金を貸す」「借金がある相手と結婚する」——
そう聞くと、どうしてもネガティブな印象を持たれがちです。
でも実際には、お金の問題にはそれぞれに背景があって、一概に「良い・悪い」と決められることではないと思っています。
私は、彼の借金の理由や向き合い方を見て、「自分が納得して貸す」と決めました。
正解だったかは分からないけど、後悔はしていません。
彼の誠実な姿を見て、今も「貸してよかった」と思えています。
きっと、誰かと一緒に生きていくうえで、お金のことは避けて通れないテーマ。
だからこそ、相手の態度や言葉、自分の気持ちと向き合って、納得できる選択をすることがいちばん大事なんじゃないかと思います。
もし今、似たようなことで悩んでいる人がいたら——
自分の気持ちをごまかさずに、丁寧に向き合ってみてください。
そのうえで出した結論なら、きっと自分の中で意味のあるものになるはずです。
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筆者プロフィール
しろぷー │ 20代年下貯金ナシ彼氏と結婚した貯金アリ30代
いまは少しずつ借金を返済してもらっています!
不安もあるけど、「それでもこの人がいい」と思えた気持ちを大切に、日々のことを綴っています。
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