最初に感じた“ズレ”。でも、それって当たり前だった
同棲を始めてまず驚いたのは、「生活習慣って、こんなに違うんだ…!」ということ。
洗濯物の干し方とかお風呂に入るタイミング、料理をするときの段取り。
どれもほんの些細なことなのに、毎日一緒に暮らす中で、ふと「ん?」と思う瞬間が増えました。
最初はつい、「なんでそうするの?」「こっちの方がやりやすいのに…」と思ってしまうことも。
でもそれって、どちらかが正しくてどちらかが間違ってるわけじゃなくて、
育ってきた環境が違えば、やり方も違って当たり前ですよね。
彼も私のやり方を否定しないでいてくれるので、
私も「そういう人なんだな」と、だんだん思えるようになりました。
完全に慣れたわけではないけど、
「ズレがあること」は前提で、そのうえで一緒にやっていく、という感覚に近いです。
一緒に暮らすって、「一人の時間」をどう保つかでもある

同棲って、常に誰かが家にいる状態になりますよね。
最初のうちはそれが新鮮で、「ただいま」「おかえり」のやりとりができるのも嬉しかったりしたけど、何か物事に集中したいときもあります。
そんなとき、私はわりと「そっとしておいてほしい」タイプ。
だから、彼が何気なく話しかけてくると、
「今ちょっと話しかけないで」と正直に伝えることもあります。
一方の彼はというと、わりと気にせず話しかけるタイプ。
だから、私が同じように彼に話しかけたとしても、あまり気にならないみたいです。
(なんなら、こっちが気を使って黙っていても全然気づいてないかも…?)
私としては、なるべく相手の邪魔にならないように過ごしているつもりだけど、
お互いに「気にする・気にしない」の温度差があるからこそ、
伝える・聞く・察する、のバランスが大事だなと感じるようになりました。
一緒にいる時間が増えたからこそ、「自分の時間」の感覚もすり合わせていくことが、
同棲生活をうまくやっていく鍵なのかもしれません。
「これ、貸して」から始まったスキンケアの“共有暮らし”

同棲してしばらく経った頃、彼がふと私にこう言ってきました。
「このアイクリーム、ちょっと貸して?」
最初はそんな感じで、私のスキンケア用品を“貸す”ところから始まったのですが、
いつの間にかそれが自然と「共用」になっていきました。
今では、化粧水やクリームも2人で選んで、2人で使うのが当たり前に。
不思議と「これは私の!」という気持ちは湧いてこなくて、
むしろ「一緒に肌の調子よくなろうね」くらいの気軽さでいられるのが、心地よかったりします。
もちろん全部を共有しているわけではなくて、
メイク用品のように使う人が限定されるものは、それぞれ自分のものとして自然に分かれています。
でも、そういう線引きが無理なくできることも含めて、
今の私たちの距離感や関係性って、ちょうどいいなと思えるのです。
同棲生活って、「貸す/借りる」の境界がだんだん曖昧になっていくものかもしれません。
でもその曖昧さを心地よく感じられるようになるのも、一緒に暮らすってこういうことかもな、と感じています。
一緒に暮らすからこそ見えてくる、ちょっとした素顔
同棲を始める前と後で、彼に対する印象が大きく変わったわけではありません。
でも、一緒に暮らすようになって初めて見えた部分は、やっぱりたくさんありました。
たとえば、ふとしたときに鼻歌を歌っていたり、
服の干し方が超丁寧だったり。
「そういうとこ、あったんだ〜」と思う瞬間が、日常の中にじわじわ増えていきます。
反対に、「あれ、意外とズボラなんだな」と思うこともあるけど、
それも含めて“人間らしさ”というか、彼のことをより身近に感じられるようになりました。
お互いに見せていなかった部分が少しずつ自然に出てきて、
それでも関係が壊れたりギクシャクすることがないと気づいたとき、
「あ、同棲って“ちゃんと向き合えてるか”を試されるんだな」と思いました。
付き合っているだけでは分からなかった、でも結婚してから知るには遅すぎる——
そんな“ちょうどいい本音”が垣間見えるのが、同棲なのかもしれません。
一緒に暮らすって、意外と“ちょうどいい”
同棲をしてみて、「やっぱり大変だな」と思うことも、「これは一緒に住まなきゃ分からなかったな」と思うことも、たくさんありました。
でも、お互いが「違って当たり前」という前提に立てているからこそ、大きくぶつかることもなく、一緒に暮らしてこられたのだと思います。
完璧じゃないけど、無理をしていない。
言い合いをすることもあるけれど、根本的なズレは感じない。
同棲って、そういう「ちょうどいいリアル」が見えてくる経験かもしれません。
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筆者プロフィール
しろぷー │ 20代年下貯金ナシ彼氏と結婚した貯金アリ30代
いまは少しずつ借金を返済してもらっています!
不安もあるけど、「それでもこの人がいい」と思えた気持ちを大切に、日々のことを綴っています。
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