結婚に意味あるの?合理的な彼と“すり合わせた”入籍までのリアル

入籍をめぐってすり合わせていくカップルのイメージイラスト 同棲カップルのリアル
「結婚したい私」と「意味あるの?という彼」。温度差から始まった、私たちらしい選択のかたち。

「結婚って、意味あるの?」から始まった、私たちのすれ違い

彼は、もともと結婚にあまり意味を感じないタイプでした。

「神の前で誓う意味って何?」

「結婚してないと部屋探しで不利だから、そのためなら分かる」

「周りから“結婚しないの?”って言われるのが面倒なら、籍入れてもいいけど」

そんなふうに、すごく合理的で現実的

私からすればちょっと寂しいくらいのスタンスでした。

一方の私はというと、昔から結婚には憧れがありました。

ウェディングドレスを着たいという思いもありましたが、何よりも「家庭を築いて安心したい」という思いが強かったです。

それに、周囲からの「まだ結婚しないの?」「同棲期間長くない?」というプレッシャーも、

正直しんどさを感じていました。

彼はそういうことを言われた経験はなかったようですが、

私は言われるたびに、なんとなく焦りや不安が募っていきました。

“結婚したい私”と“結婚に意味を感じない彼”

この温度差に、最初はどうすり合わせていけばいいのか、正直わかりませんでした。

でも、ある出来事をきっかけに、そのバランスが少しずつ変わっていったんです。

“え、そうなの?”入籍の話が、じわじわ進みはじめた日

そんなある日。

彼の親戚の集まりに、私が初めて同席することになりました。

どの面下げて行けばいいんだ・・と思っていましたが、せっかく彼が誘ってくれたので行くことに決めました。そこで驚いたのはその場での彼の一言。

親戚に私を紹介する際に、彼がぽろっとこう言ったんです。

「近々結婚する予定の…」

……え、そうなの?

私は完全に「寝耳に水」状態。

彼から“結婚”という言葉が出ると思っていなかったので、内心びっくりしました。

後から聞いたところ、彼の中では「すぐという意味じゃなくて、次に引っ越すときには籍を入れるつもりだった」とのこと。

なるほど、彼なりにちゃんと考えてはいたんだなと少し安心したのを覚えています。

さらにその日、彼の母親も「入籍するなら両家顔合わせの日も考えないとなんじゃないの?」と後押ししてくれて、

そこからふんわりと、でも確実に“入籍”の話が現実味を帯びていったのです。

話が進むと、気持ちも少しずつ追いついてくる

その日をきっかけに、「入籍」の話題は私たちの間で少しずつ日常会話の一部になっていきました。

とはいえ、彼が急に「結婚したい!」と盛り上がったわけではありません。

むしろそのスタンスは変わらず、「別に籍を入れたからって何かが変わるとは思ってないけど、必要なら入れてもいい」という冷静なまま。

でも、話題に出すことすらなかった人が、「籍を入れてもいい」と言ってくれている。

それは、私にとってはとても大きな変化でした。

そして私の方も、

「私だけが一方的に結婚を望んでるんじゃない」

「ちゃんと“2人の選択”として考えてくれているんだ」

そんなふうに感じられるようになっていきました。

合理的でドライに見える彼の言葉の裏から、“私との未来を考えてくれている感じ”がにじんでいて、

それがすごくじんわりと嬉しかったんです。

“形”じゃなくて、“気持ち”を確認する時間だったのかも

それからは、少しずつ現実的な話も進んでいきました。

両家顔合わせはどうする?

入籍の日取りはいつにする?

書類は何を揃えればいいんだっけ?

……といった、いかにも「結婚準備」な話も出てきましたが、

私たちの場合、すぐに式を挙げる予定はなかったし、派手なイベントもなし。

だから、盛り上がりながら進めるというよりは、

淡々と、一歩ずつ“手続き”を踏んでいくような時間でした。

でもその中で、私が印象的だったのは、

彼が少しずつ、結婚を「自分たちのこと」として受け止め始めていたこと。

「顔合わせの時、何か贈り物渡す?」

「入籍届のデザインは、好きなの選んでね」

そういう些細な一言一言が彼の口から出るたびに、前向きに進めようとしてくれているのを感じました。

そして、以前は「煩わしさの解消」くらいに考えていたはずの彼が、

両家顔合わせや手続きにもきちんと向き合ってくれて、

私の話にも耳を傾けてくれるようになりました。

気持ちを言葉にしていく時間があったから、

形にすることにも意味があると思えたし、

何より「2人で決めた」という実感が少しずつ積み重なっていった気がします。

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筆者プロフィール

しろぷー │ 20代年下貯金ナシ彼氏と結婚した貯金アリ30代

いまは少しずつ借金を返済してもらっています!

不安もあるけど、「それでもこの人がいい」と思えた気持ちを大切に、日々のことを綴っています。

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