話すことで救われた気持ちと、言えなかった理由のほんとうのところ
「誰かに言った方がいいのかな…?」と考えた日

彼にお金を“貸す”と決めたあと、少しずつ気持ちが落ち着いてきた頃、
ふと、こんなことを考えました。
「これって、誰かに話すべき?」
当時の私は、親には何も言っていませんでした。
心配をかけたくなかったし、反対されるのも目に見えていたから。
「ちゃんと返してもらえるの?」「そんな人と付き合って大丈夫なの?」
そんなことを言われたら、口論になってしまう気しかしませんでした。
でも一方で、「全部ひとりで抱えるのも、ちょっと苦しいかも」という気持ちもありました。
信じたいと思って決めたことだけど、それでもどこかに不安はあって。
誰にも話せないことで、余計にその不安が大きくなる瞬間もありました。
この時期は、「話す/話さない」の間でずっと揺れていた気がします。
親には、やっぱり言えなかった
彼にお金を貸したことについて、私は結局、親には一度も話していません。
お金の心配というよりも——
彼のことをこれ以上、悪く思われたくなかったから。
彼は年下で、転職を何度かしていて、職も安定していない。
同棲することが決まり、父に彼のことを話したとき、「なんで(安定した)職場の人にしなかったんだ」と強く批判されたことがあります。
そんな状況で、「実は借金があって、それを私が立て替えた」なんて話をしたら、
ますます彼への印象が悪くなるのは目に見えていました。
そして、たぶん私は、父と口論になる未来を想像するだけで、もう疲れてしまっていたんだと思います。
だからこそ、「これは私の問題だから、私だけで向き合おう」と、
親に話すという選択肢を自然と手放していたのかもしれません。
誰に話すかで、返ってくる言葉は全然違った

親には言えなかったけれど、信頼している何人かの友人には、思い切って話してみました。
「実は、彼にお金貸してるんだよね…」
初めて打ち明けるときは少し緊張しました。どんな反応をされるんだろう、と不安だったのを覚えています。
ある友人には、きっぱりこう言われました。
「どんな理由であれ、借金をする人はやめた方がいいよ」
その言葉は、ぐさっと刺さりました。
でもその子なりの優しさで、私のことを想って言ってくれたのだと思います。
一方で、別の友人はまったく違う反応でした。
実はその友人も、似たような状況で彼氏にお金を貸していて、
私の気持ちにも、行動にも、自然と寄り添ってくれました。
「めっちゃ分かるー!私も今同じような状況なんだけど笑」
そう言ってもらえたとき、なんだか肩の力が抜けたような気がしました。
やっぱり、誰に話すかで、返ってくる言葉って全然違う。
そしてそのどれもが、「私の選択に向き合うヒント」になってくれたと思っています。
話すことで、自分の中の気持ちも整理されていった

誰にどう話すか悩んだし、実際に話してみても、返ってくる反応はさまざまでした。
それでも、「話してよかった」と思っています。
話すことで、“不安な気持ち”や“自分の選択への迷い”が、少しずつ言葉になっていったからです。
誰かに打ち明けることで、自分が本当に感じていたことや、どう向き合おうとしているのかに、改めて気づけた気がします。
もちろん、誰にも話さずに乗り越える人もいると思いますし、親や友人にすべてを話す必要があるとは思いません。
でも、「誰かに話す」って、解決のためじゃなくて、自分の気持ちを整理するためにあるのかもしれない。
そんなふうに感じました。
【まとめ】話す・話さないの正解はない。でも、気持ちに正直でいたい。
彼にお金を“貸す”と決めたあと、誰かに話すべきかどうか、私はずっと悩みました。
親には言えなかった。反対されるとわかっていたし、彼を守りたい気持ちもあったから。
でも、信頼できる友人には思い切って打ち明けてみたことで、自分の中の気持ちが少しずつ整理されていきました。
返ってきた言葉は人それぞれ。
反対されたこともあれば、共感してもらえたこともありました。
だけど、どちらの反応も私にとっては大切なヒントでした。
誰かの意見に揺れることがあっても、最終的に「どうしたいか」を決めるのは自分自身。
「話す/話さない」のどちらが正しいかではなく、
自分の気持ちに正直に選ぶことが、一番大事なのかもしれません。
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筆者プロフィール
しろぷー │ 20代年下貯金ナシ彼氏と結婚した貯金アリ30代
いまは少しずつ借金を返済してもらっています!
不安もあるけど、「それでもこの人がいい」と思えた気持ちを大切に、日々のことを綴っています。
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